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こころのダイアグラム(DMS)
-二次元気分尺度(TDMS)2項目版・子ども用-

Diagram of Mood States(DMS)

こころのダイアグラム(DMS)は、二次元気分尺度(TDMS)の短縮版の心理尺度です。
質問を2項目とし、かつ心理状態を表現した「言葉」と「数字」に加えて「人物のイラスト」と「色イメージ」を活用し、幼児や児童でも実施可能な、1回の測定に数秒で回答できる検査です。

作成:坂入洋右(代表者),中塚健太郎,伊藤佐陽子,征矢英昭,大森武則
発行:2019年
画像提供:アイエムエフ株式会社

検査概要

  • こころのダイアグラム(DMS)は、二次元気分尺度(TDMS)の短縮版の心理検査です。
  • TDMS(8項目版)は、「無気力な」「ピリピリした」などの感情表現語の意味を適切に理解して数量的に自己評価する能力が必要なので、幼児や児童にとっては実施が難しく、また、1回の測定に30秒程度の時間を要するため、短時間で連続した測定を行う場合には回答者の負担が大きいという課題がありました。
  • そこで、心理状態を表現した「言葉」と「数字」に加えて「人物のイラスト」と「色イメージ」を活用し、幼児や児童でも実施可能な、1回の測定に数秒で回答できる検査として、こころのダイアグラム(TDMSの2項目版)を開発しました。
  • TDMSと同様に心理状態の活性度、安定度、快適度、覚醒度を測定することができ、両尺度による測定結果の間の相関係数は0.66~0.78で、一定の妥当性が確認されています。
  • また、小学生以下の子供がやり方を理解できるように、説明文などをわかりやすくした「こども版」も作成しました。

 

  • 意義や目的、尺度の成分や因子は、TDMSもこころのダイアグラムも同じですので、使用する場面や目的に応じて、使い分けることができます。

   ⇒「TDMS-ST二次元気分尺度」の詳細はこちらへ。

「二次元気分尺度」と「こころのダイアグラム」の意義と目的

  • 二次元気分尺度(TDMS)は、回答者による心理状態(気分)のセルフ・モニタリングを通して、心の「活性度」(抑うつ状態ー元気な状態)と「安定度」(不安・緊張状態ー落ち着いた状態)を測る検査です。
  • 尺度の信頼性と妥当性が確認されており、8項目(こころのダイアグラムは2項目)の質問に答えることで測定時の心理状態を数量化することができます。
  • また、測定結果を「快適度」(不快な状態ー快適な状態)と覚醒度(眠い状態ー興奮した状態)を2軸とする「こころのダイアグラム」のグラフ上に示すことで、様々な場面における心理状態の特徴とその変化を視覚的に理解することができ、心身のコンディションを快適な状態に調整することに役立ちます。 

 

特徴

1.心理状態の二次元モデル(Thayer,2003,Sakairi,et al.,2013)を活用しており、ネガティブな心理状態(抑うつ・不安)とポジティブな心理状態(元気・落ちつき)を統合的に測定できる。

2.慣れれば30秒程度(こころのダイアグラムは3~5秒)の短時間で実施可能なため、心理状態の変化を継時的に繰り返し測定できる。

3.刺激反応性の情動ではなく身体起因性の気分を測定しているため、生理的状態や行動的反応と心理状態の関係性を検討するのに適している。

    二次元気分尺度とこころのダイアグラムは、毎日の心理状態を自分でチェックして、その時々のこころの調子や変化に気づき、心身のコンディションを調えたり、生理的・行動的指標と心理状態の関係性を研究したり、多様な目的に活用することができます。

 

実施方法

こころのダイアグラムの実施方法

  • こころのダイアグラムは、心理状態の変化を短時間で測定することに適しており、回答者が慣れてくれば1回3~5秒で実施できます。
  • 適用対象として小学生以上を想定していますが、検査者や保護者がサポートすれば幼児(5歳以上)でも実施可能です。
  • 個人別でも集団でも実施できますが、まず検査者がやり方を説明しながら、たとえば軽運動や休息の前と後など、異なる心理状態について実施に回答させる練習を何回か行い、やり方に関する適切な理解ができていることを確認した上で実施することが有効です。
  • 回答は、検査用紙に筆記したりシールを貼ったりしても良いですが、口頭や指さしによる回答を検査者が別紙に記録して実施することも可能です。

 

活用シーン

高ストレスがかかる場面で
スポーツ競技前など、過度な緊張を和らげるなど気分の状態をコントロールする必要がある場合の自己気分チェックすることができます。

 

効果測定に
健康食品、栄養ドリンク、薬物、フィットネスマシーン、香料などの
使用前後、摂取前後の気分の変化を測定することができます。
スポーツクラブ、ヨガ教室、エステティックサロンなど
フィットネス系、癒し系サービスの参加前後、施術前後の気分の変化を測定することができます。

 

販促・PRに
商品・サービスを顧客に提供した際に、その場で顧客自身の気分の変化を提示することができます。 

開発者のコメント

開発者:坂入洋右  筑波大学体育系教授/博士(心理学)  

子どもから高齢者まで、健康増進と実力発揮を願う人であれば、教育・スポーツ・産業・医療など多様な領域で、この検査が役に立つと考えています。
勉強でも競技でも仕事でも、最も高いパフォーマンスを発揮できる心理状態のベストゾーンは、目的とする課題と個人の特性によって一人ひとり異なっています。大切なのは、毎日の心理状態の変化をモニタリングし、各自が心の状態や変化の特徴を理解して、自分で適切な状態に調整できるようになることです。

毎日、快適な気分で、仕事や課題に取り組んでいただきたいと願っています。

 

関連書籍(2022年11月発売)

  • 『身心の自己調整 こころのダイアグラムとからだのモニタリング』

    0012-16403.jpg 「身体が先で心は後」という流れで自分をコントロールするための極意を伝授。観察して見守ることがいかに有効であるかを学ぶ。
    ●著者: 坂入洋右 編
    ●発行:誠信書房
    ●発売:2022年11月
    ●内容:自分をコントロールするというのは困難な課題である。本書ではその克服のために、自分の状態をモニタリングする「二次元気分尺度」と、それを可視化する「こころのダイアグラム」というツールについて解説する。調整法としては、リラクセーション法、アクティベーション法、自律訓練法、マインドフルネスを、具体的な活用事例とともに紹介する。大切なのは、身体が先で心は後ということ。実力発揮を願う人はもちろん、指導者・保護者にも役立つ書である。
適用範囲
2項目版:中学生~成人 子ども用:5歳以上 

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こころのダイアグラム 二次元気分尺度2項目版

40部入り、シール・手引1冊付き

11,000円 数量
こころのダイアグラム 二次元気分尺度子ども用

40部入り、シール・手引1冊付き

11,000円 数量
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