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CALMS(カルムズ) 吃音のある学齢期の子どものための評価尺度

The Cognitive,Affective,Linguistic,Motor and Social(CALMS)
Assessment for School-age Children Who Stutter


「多次元モデル」の1つであるCALMSモデルを提唱し、このモデルに基づいてCALMS評価尺度を開発しました。

著:E・チャールズ・ヒーリー(E. Charles Healey, Ph.D., CCC-SLP)
訳:川合 紀宗(カワイノリムネ, Ph.D., CCC-SLP)
ISBN:978-4-7614-0808-4


画像提供:学苑社
カタログ:CALMSカタログ

CALMS(カルムズ)概要1

近年では、吃音児者の「個人差」に着目し、吃音の言語症状だけでなく、全般的な言語能力や口腔運動能力に加え、吃音に対する知識・認識面、行動面、心理・感情面、社会性・社交性などといった様々な要因を多面的・包括的に評価し、その結果を臨床につなげる「多次元モデル」が提唱されるようになりました。
その1つであるCALMSモデルを提唱し、このモデルに基づいてCALMS評価尺度を開発しました。

CALMSモデル

CALMS(カルムズ)概要2

このCALMS評価尺度では、吃音を構成する要因(構成要素)を、吃音のある子ども自身の
 ①吃音に関する知識や認識(知識・認識面:Cognitive)
 ②吃音に対する感情や態度(心理・感情面:Affective)
 ③善隆案的な言語能力(言語能力:Linguistic)
 ④発話時の感覚運動制御(口腔運動能力:Motor)
 ⑤会話する場面や状況、聞き手のタイプによる影響(社会性・社交性:Social)
に分類し、すべての構成要素の下位項目(23項目)についての評価を行い、
その後、①~⑤の構成要素ごとの評価を行うことで、本人にとって得意な構成要素と苦手な構成要素を指導者と本人の双方が把握し、臨床指導に生かしていくことを目的としています。

CALMS(カルムズ)主な特長

  • 吃音のある学齢期の子どもを検査するための多次元でデータに基づいた評価の手引きです。
  • 吃音の情報収集、そして、23項目のパフォーマンスの段階評価を通して、臨床家の臨床計画立案や子どもの吃音のプロフィール作成を支援することを目的としています。
  • 各項目に対して1~5までの段階評価を行います。段階評価は、子ども個々の項目ごとのパフォーマンスや能力に対する懸念の大きさのレベルに基づいて行います。

CALMS(カルムズ)著者紹介

著者:E・チャールズ・ヒーリー(E. Charles Healey, Ph.D., CCC-SLP)

ネブラスカ大学リンカーン校音声言語病理学科名誉教授。1977年より同大学特別支援教育・コミュニケーション障害学部で教鞭をとり、ネブラスカ大学優秀教鞭賞、ネブラスカ州音声言語聴覚協会名誉賞、ケンタッキー大学優秀卒業生賞を受賞。米国音声言語聴覚協会(ASHA)のフェロー。現在、ASHAの流暢性障害委員会の認定流暢性障害臨床専門家であり、Journal of Fluency Disordersの編集委員も務める。さらに、流暢性障害のある成人や子どもに関する多くの論文や書籍を執筆し、吃音のある学齢期の子どもの評価や臨床に関する多くのワークショップやセミナーを数多く開催している。


訳者:川合紀宗(カワイノリムネ, Ph.D., CCC-SLP)

広島大学学術院(大学院教育学研究科・大学院国際協力研究科)教授。2007 年より同大学にて言語障害教育、発達障害教育、音声言語病理学、インクルーシブ教育に関する研究・教育を行なう。ASHA認定言語療法士であり、これまでに2 度、ASHAの継続教育賞を受賞、流暢性障害に関する多くの論文や書籍を執筆している。 

CALMS(カルムズ) 理論・解釈・臨床マニュアル

目次

第1章. 序 論
  ●CALMS評価尺度について 
  ●CALMS評価尺度の使用法 
  ●CALMS評価尺度を開発した理由 
  ●多次元の障害としての吃音という概念
  ●CALMSモデルについて 

第2章. CALMSモデルの評価や臨床への適用
  ●包括的な臨床アプローチの主要な目標 
  ●包括的な臨床アプローチに関係する要素 
  ●CALMSの構成要素と臨床との関係 
 
第3章. IDEAとCALMS評価尺度
  ●ASHA-IDEAによる基準ガイドライン─流暢性障害の判定基準 
  ●IDEAの必要条件と州の基準との関連 
  ●教育場面における吃音の影響の大きさを判定するためのCALMS評価尺度項目の適用 
 
第4章. 構成要素の項目を得点化する手順
  ●知識・認識面: Cognitive 
  ●心理・感情面: Affective 
  ●言語能力: Linguistic 
  ●口腔運動能力: Motor 
  ●社会性・社交性: Social 

第5章. CALMS評価尺度の結果に基づく
  ●吃音のある学齢期の子どもの個別の指導計画における長期目標の例 
  ●知識・認識面(Cognitive)の目標例 
  ●心理・感情面(Affective)と社会性・社交性(Social)の目標例 
  ●言語能力(Linguistic)と口腔運動能力(Motor)の目標例

第6章. 臨床の活動内容
  ●概 要 
  ●吃音への気づきと理解を高めること(C、A、M) 
  ●吃音の瞬間を認識し、自己モニタリング力を高める練習(C、A、M) 
  ●意識的に吃音を使う練習─わざとどもること(C、A、M、S)
  ●吃音が生じた場合に何が起こるか、また、発声発語器官のどの部分が関与しているかを理解すること(C、M)
  ●吃音に対するより肯定的な姿勢や感情の促進(C、A)
  ●否定的なつぶやきから肯定的なつぶやきに変えること(C、A)
  ●会話をより楽にする方略や技法を見つけること─流暢性形成法や吃音緩和法の概要(C、A、M、S)
  ●発話流暢性の増加や吃音重症度の軽減を促進するための5つの方略や技法(C、A、M、S)
  ●発話の長さや複雑さを操作することによって吃音をコントロールすること(C、A、L、M、S)
  ●文脈化された教材を使用して、発話の長さを増加させるその他の方法


第7章. 臨床結果のまとめ方


第8章. 信頼性と妥当性
  ●信頼性 
  ●内容的妥当性 
  ●構成概念妥当性


第9章. CALMS評価尺度の使用例


第10章. 評価レポートの作成例
  ●背景情報 
  ●診断情報 
  ●評価結果と推奨事項の概要 

文献.

付録.Microsoft Excel®を使ったCALMS評価尺度の項目と構成要素のプロフィール作成


CALMS(カルムズ) 記録用紙

記録用紙には以下の内容が入っております。

  ●記録用紙(1部8ページ)
  ●吃音についてのトリビアクイズ
  ●吃音に対する気持ちや態度(心理・感情面:Affective)
    ・セクションA ~ セクションB
    ・セクションC
  ●自身の吃音が社会性にどのように影響しますか(社会性・社交性:Social)
    ・セクション1 ~ セクション2
    ・セクション3 ~ セクション4

適用範囲
小学1年生~中学3年生

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CALMS 吃音のある学齢期の子どものための評価尺度 記録用紙(20セット)

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検査法・手引書
CALMS 吃音のある学齢期の子どものための評価尺度

理論・解釈・臨床マニュアル(冊子)+実施・採点マニュアル(Wリング)

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