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LCSA 学齢版言語・コミュニケーション発達スケール 増補版

LC scale for School-Age children
学齢版 言語・コミュニケーション発達スケール

著者:大伴潔,林安紀子,橋本創一,池田一成,菅野敦
画像提供:学苑社
PDFカタログ:カタログ(頁1) 、 カタログ(頁2)


  • NEW!!
    ●2023年4月20日、『増補版』としてリニューアル発売しました

概要

  • ことばの理解や使用に難しさのある児童については、多くの場合、「学習のつまずき」や「表現力の乏しさ」といった大ざっぱな指標で支援ニーズが語られます。認知的発達については知能検査などが開発されているものの、言語面の評価については選択肢が非常に乏しい状況です。また言語には語彙の知識や文法的なスキル、文章の理解など、さまざまな側面があります。したがって、言語スキルの全体像を捉える包括的なアセスメントが必要です。
  • LCSAの増補版は「文や文章の聴覚的理解」「語彙や定型句の知識」「発話表現」「柔軟性」「リテラシー」といった領域の課題を設け、このうちどのような側面に子どもは困難をもっているのかを明らかにし、支援の方向性を示す評価法です。このスケールは、通級による指導に利用したり、医療や福祉の場で指導・支援を受けたりする児童を理解する一助として使われることを期待して作成しました。
  • 対象年齢:小学1年生~4年生
  • 所要時間:45~55分程度

LCSAの構成

  • LCSAは、主に小学校の通常学級に在籍する児童のなかで言語・コミュニケーションに支援ニーズがある児童を対象として、指導目標の設定に役立つ下位検査別のプロフィールを明らかにします。本スケールは、児童が日常的な学習場面で求められる言語面の知識や能力について、言葉を聞いて理解する「文や文章の聴覚的理解」、言葉の土台となる「語彙や定型句の知識」、言葉による表現を対象とする「発話表現」、思考や状況理解の「柔軟性」、仮名文字の読みに関する「リテラシー」という5つの区分に分け、それぞれに対応する10の下位検査を設けています。

Ⅰ.口頭指示の理解 一文から成る簡単な指示を聞かせ、絵図版の指さしで答えてもらう。口頭で与えられる指示に対する理解力を評価。
Ⅱ.聞き取りによる文脈の理解 読み上げられる文章を聞いて理解し、質問に対して口頭もしくは選択肢の指さしで答えてもらう。文章に含まれる事実関係の理解や、文章から推論されることがらの理解、口頭で質問に答える表現力を評価。
Ⅲ.音読 文章を音読し、読み誤りや繰り返しなどの頻度と音読に要する時間の計測を行う。特に仮名文字で書かれた部分を対象として、音読の正確さと流暢性を総合的に評価。
Ⅳ.文章の理解 音読した文章に関連する質問を行い、文章を見ながら適切な情報を探して口頭で答えてもらうことを通して、文字で表された文章の内容を読み取る力を評価。
Ⅴ.語彙知識 語彙知識の豊富さや意味理解の正確さについて。言葉の定義づけと同意語の選択、手がかりからの語の想起、動作による語意の表現といった4種類の課題を通して評価。
Ⅵ.慣用句・心的語彙 適切な慣用句や比喩的表現を選択したり、文脈に照らして適切な接続詞などを選んだり、絵で表された状況を言葉で表現したりする課題を通して、言語的な表現力を評価。
Ⅶ.文表現 格助詞や助動詞を使って文法的な文を作ったり、文脈に照らして適切な接続詞などを選んだり、絵で表された状況を言葉で表現したりする課題を通して、言語的な表現力を評価。
Ⅷ.対人文脈 相手に応じた丁寧語や敬語などを用いたり、話者が伝えようとしている意図を説明したりする力を評価。
Ⅸ.柔軟性 キーワードに関連する語彙を数多く想起する課題と、与えられた状況の原因について複数の可能性を考える課題を通して、発送の柔軟性を評価。
Ⅹ.音韻意識 仮名文字の読み書きの前提となる音韻意識を5つの課題を通して総合的に評価。

 

結果をまとめるまでのステップ

ステップ1:粗点を「LCSA結果サマリーシート」に転記する。
ステップ2:「得点換算表」を参照し、粗点を評価点に変換する。
ステップ3:評価点の合計からLCSA指数とリテラシー指数を求める。
ステップ4:LCSAプロフィールにグラフ化する。
ステップ5:LCSAプロフィールから、評価点が低く支援を要すると考える領域を見出す。

増補版(2023年4月発売)について

課題の追加

「~が~に~する」という行為をする者と受ける者の関係について、助詞と動詞の空欄を補充する課題を課題を新たに追加しました。
イラストに描かれた状況を子どもが正しく理解していることを確認してから行うことにより、状況理解の要因を除いた、助詞や助動詞の使用をより適切に評価できるようになりました。
(課題図版4枚、記録用紙1ページ追加)

以下は変更ありません

課題内容や手続き、標準化データの変更はありません。
サマリーシート作成プログラム「えるしー君」も引き続きご使用になれます。

関連図書のご案内

  • 『アセスメントにもとづく学齢期の言語発達支援 ―LCSAを活用した指導の展開―』


    LCSAプロフィールを支援につなげるテキスト!!

    ●編著:大伴潔・林安紀子・橋本創一
    ●B5判
    ●ISBN:978-4-7614-0796-4

    言葉に課題のある学齢児を想定し、LCSA(学齢版 言語・コミュニケーション発達スケール)を用いて明らかになる言語面のプロフィールから支援の方向づけを行い、それにもとづく指導の方法を具体的に解説

下記の商品は販売終了いたしました

従来の『LCSA学齢版言語・コミュニケーション発達スケール(マニュアル、図版)』は、販売終了となりました。
  •  絶 版    『LCSA学齢版言語・コミュニケーション発達スケール』


適用範囲
小学校1年~4年

カートには1種類ずつしか商品を入れる事はできません。
※数量は複数量の選択が可能です

複数の種類の商品をお求めになる場合は、1つ目の商品をカートに入れた後、移動先のページで表示される「買い物を続ける」ボタンでお戻りになり、次の商品の数量を選択の上、「カートに入れる」ボタンを押して下さい。

価格 数量
用具
NEWLSCA増補版 セット

※マニュアル、課題図版
ISBN:978-4-7614-0843-5

6,820円 数量
関連書籍
アセスメントにもとづく学齢期の言語発達支援 LCSAを活用した指導の展開

B5判 ISBN:978-4-7614-0796-4

3,080円 数量
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